
ここではバスルームの頑固なカビを落とす効果的な方法をお伝えします!



ブラシでどれだけ擦っても落ちないカビ
落とせるもんなら落としたいわ


お風呂用のブラシやスポンジでどれだけ擦っても落ちない黒カビなどは、やはりカビ取り剤を使って落とすのがイチバンです。



でも何年も放置してたカビだと、泡スプレーとかでも綺麗にならない事あるよねぇ…



工夫すれば綺麗になる可能性は高いよ
諦めるのは早いのだ!
スーパーやコンビニ等で買える入手しやすい泡スプレータイプのカビ取り剤。
ほとんどのご家庭で常備されているあるモノを合わせて使うと、カビ取り剤をより効果的に効かせることができ、今まで落ちなかったカビも綺麗になることがあります。


用意するもの|カビ取り剤+キッチンペーパーとラップ



おそらく、どのご家庭のキッチンにも常備してあるよね!
準備するまでもないかもしれませんが
(カビ取り剤と)↓2つを用意しましょう。


キッチンペーパーは、特にメーカーや種類を選ばず何でも良いです。
ラップも特にこだわる必要なありませんが、オススメは旭化成のサランラップですね。



これらの道具を使って、お風呂場タイルのすき間・ゴムパッキンの黒ズミ・黒カビを実際に除去していくよ。


必須|作業前に用意しておこう!台所用手袋+簡易ゴーグル+マスク
カビ取り剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウム というもので、カビ色素を漂白する働きがあります。
ただ、商品パッケージにも大きく表示があるように混ぜるな危険で酸性の液体と混ざると有害なガスが発生します。


読んでおきましょう!
手や肌にもカビ取り剤の薬液(泡)がかからないよう安全に作業しましょう。



そのためにもこちら↓を用意しよう


ゴム手袋でも使い捨てでもどちらでもOK





スプレー噴射した泡や気泡も吸い込んでしまわないよう、マスクも必須だね!
マスクは使い捨てでも布マスクでも、あなたが使いやすいものでOKです。
極力、マスクと顔の隙間が出来ないよう装着できるものが良いです。


さらに、カビ取り剤の注意書きにもあるように、薬液が目に入ってしまうと、仮に失明しなかったとしても目に何らか重傷を負ってしまう可能性もあります。
目を守るプラスチックのゴーグル or ダテ眼鏡等を装着して作業する方が良いのはいうまでもありません(安いもので充分です)。


「メガネをかけたまま使える安全メガネクリアK290」|販売:(株)大創産業



ダテ保護メガネなどがあると、より安全です!


作業ステップ|カビ取り剤を効果的に使う手順
まず、作業の大まかな手順がこちら↓(次項から各ステップ詳細)
- ステップ0:お風呂場に窓があれば少し開けて換気・窓がない場合は換気扇をかける
- ステップ1:キッチンペーパーを落としたいカビ部位に貼り付け
- ステップ2:カビ取り剤(泡スプレー)をキッチンペーパーの上から吹きかける
- ステップ3:素早くラップを貼り付ける
- ステップ4:数十分〜数時間待つ(放置)→ ラップ+キッチンペーパーを剥がして流す
念の為、ステップ0として書きましたが(換気)も必須です。
ハイターやカビキラー等の注意書きにも書いてありますが、バスルーム内に塩素系薬剤の空気が充満すれば、マスクをしていても徐々に吸い込んでしまう可能性があります。



窓全開にする必要はないけれど、少し開けておくなり換気扇をつけるなりしておこう!



忘れずに♪
●ステップ1:キッチンペーパーを貼り付ける
まず最初に、必須アイテムである“キッチンペーパー”を黒カビ部分に貼り付けます。
「え?最初にカビ取り剤(カビハイターなど)を吹きかけないの?」
と思われるかもしれませんが、効率の良いやり方は、まずキッチンペーパーが先になります。



なんで?
お風呂上がりなどがちょうど良いですが、お風呂場が若干、濡れていたり滴(しずく)がついていると、汚れ部位にキッチンペーパーを”そっと”被せることで、上手く”くっついて”くれます。



↓こんな感じにするんだよ。





キッチンペーパーが水滴で “くっついて”くれるのだ!



なるほど!効率がいい!
このとき、落としたい汚れの部位に合わせて、適当な大きさにキッチンペーパーを予めちぎっておきましょう。
↓こんなふうに


※カビハイターやカビキラーは本来、水滴がついていない乾いた状態で吹きかけることをメーカーは推奨していますし、お風呂場が完全に乾いてから同じように作業してももちろんも問題ありません。
●ステップ2:カビ取り泡スプレーを吹きかける
当然の話ではありますがカビを落としたい部位(キッチンペーパーを貼った部位)にカビ取り剤を吹きかけていきます。
↓写真は花王の「強力 カビ泡ハイター」を使っています


カビハイター or カビキラーはスーパーやコンビニ、
ドラッグストアなどで、どちらかが売られているはずです。


●ステップ3:素早くサランラップを貼り付ける


いずれにせよ、下に垂れ落ちてくる泡もありますが後で流します。
適量のサランラップを先にカットして用意しておくか?
もしくは泡を吹きかけてからラップをカットするか?
ここの判断ですが、個人的にはラップを本体からカットするのは後で(泡を噴きかけてから素早く)やります。
「素早くラップ貼れって言ってるのに、矛盾してない?」
と思われるかもしれませんが、ラップを予めカットした場合、ラップがくっついたり”グチャッ”と固まってしまう場合があるからです。
その場合、くっついたラップの表裏をまた剥がそうとしたりして余計時間がかかったりします。
なので、泡を吹きかけてから、ラップをカットし素早く貼る。
このやり方が楽チンで確実です。
●ステップ4:数十分〜数時間待つ(放置)→ ラップ+キッチンペーパーを剥がして流す
…はい、で、ここまでしっかり出来たらあとは1時間〜数時間(長くて5〜6時間)くらい放置します。
カビ泡ハイターの使用方法には15分〜30分置いて流す…と書いてあります。
もちろん、それで綺麗にカビくんが落ちてくれれば全く問題ありません。
ただ、数年間こびりついたような超強力なカビ・黒ズミの場合は最低1時間くらい置いた方が、黒カビなどはよりキレイになりやすいですね。
今回はまず、1時間おいてからラップとキッチンペーパーを剥がしてみました、が…
ちょっとまだ黒いカビが残っていました↓





うーん、まぁ綺麗にはなったかな?



1年以上放置していたカビだからちょっと置き時間が足りなかった、
もう一度、同じ作業をして今度は3時間以上、置いてからラップ+キッチンペーパーを剥がしてみたよ!
頑固なカビだと少し手強いです、再度カビ取り剤添付・キッチンペーパー+ラップ密封して3時間以上はおいてみました。
二度目の作業↓
(写真押して拡大 <>で次へ移動)








ビフォーアフター↓





おー!これだけ綺麗になれば良い感じだね



黒カビをほぼ落とすことが出来た!
ちなみに、作業後のキッチンペーパーとラップは
必ずビニール袋に入れて硬く縛って燃えるゴミで出してください。


ハイターの主成分である次亜塩素酸は高温で発火する or 他の成分と混ざると有害なガスが発生する場合があります。
カビ取りに使ったキッチンペーパー、ラップを入れたビニール袋はゴミの日に出すまでコンロや暖房器具の近くなど高温になる場所へ置かないようにしましょう。
二度目の作業ということもあり、つけ置き時間も長くしたのでほぼ綺麗になりました。
今回は黒カビは約1年放置していたので、2度目の作業(数時間のカビ取り剤つけおき)が必要でしたが、筆者の経験上、黒カビが発生してからすぐ(数日〜1、2週間以内)にこの作業をすれば大体30分〜1時間ほどキッチンペーパー+ラップで密閉すればほぼ綺麗になります。
キッチンペーパーとラップを剥がした後は、水で流しながらブラシで軽く擦っておきましょう。
カビハイターやカビキラーなどをシャワーで流すときは水で流すのがベストです。
塩素系カビ取り剤をお湯で流すとニオイが強くなり気分が悪くなるケースもあります
水で充分にすすぎましょう。



注意点として、木材やバスルームドアのクッション素材(ウレタン)には絶対にカビ取り剤(塩素系漂白剤全般)がかからないようにしてください!
木材は色落ちしてしまい、ウレタンは固まってボロボロになってしまいます。
ゴムパッキンやコーキングの劣化は?カビ取り剤のつけ置き時間について
柔らかいゴムパッキンやタイルのつなぎ目を埋めるコーキングは、ハイターなどを長時間添付しても劣化しないのか?(ヒビ割れ等に繋がるのでは?)…という心配をされる場合もあるかと思います。
筆者の実体験としては、数時間くらいハイターなどをつけ置きしても、実際にゴムパッキンが目立って劣化したという経験はほぼありません…
(古いゴムパッキンなら、多少ゴムが硬くなったかな?という程度の変化はあります)
そもそもコーキング or ゴムパッキンの寿命が10年前後と言われていますので、カビや汚れが付着したままであれば、それはそれで腐食の原因になります(綺麗にするメリットの方が大きい)。
今回カビ取りしたお風呂場のコーキングは、もう20年ほど前のものですが、特に目立った劣化は無くヒビ割れなども起きていません。
ただ、カビ取り後の日数経過や状況により、様々なケースは考えられます。
心配であれば、まずは(ハイター+キッチンペーパーのつけ置きを)30分程度から試してみると良いでしょう。
※ゴムパッキンやコーキングに、既に明らかに視認できるヒビが入っていたり、割れている場合はカビ取り以前にゴムパッキン交換 or コーキング修繕になります。
お風呂場のコーキングヒビ割れから水漏れがあるとバスルーム全体の不具合に繋がることもあります、その場合はプロに修繕を依頼しましょう(賃貸などにお住まいなら大家さんか管理会社へ相談)
【豆知識】
特にオススメする方法ではありませんが、キッチンペーパーを液体のハイター原液に浸し、ステップ1(写真)のように貼り付けても良いです(キッチンブリーチでもOK)。
(バケツなどに液体ハイターを入れておくとやりやすい、その際も目や口を守る注意点は同じ。泡ハイターなどとは混ぜない方が良い)。
液体ハイターはキッチン用として販売されているものを使っても同じような結果を得られます(塩素系ハイターならOK)。
汚れを落とすのに必要な主成分そのものは、今回選んだお風呂用カビ泡ハイターと変わらないからです(次亜塩素酸ナトリウムや界面活性剤、水酸化ナトリウムという成分が入っている)
ただ、繰り返しますが同じハイター同士でも、製品が違うものを混ぜたり、同時に同じ場所に使うのは、念の為避けておいた方が良いです。



しつこいですが、この作業をする場合も絶対に目や口、皮膚にハイターがかからないよう充分注意して下さい!
作業ステップ&準備するもの(まとめ)
お伝えしてきたバスルームの頑固なカビ取り法
用意するものや下準備、作業ステップをまとめます。
- 塩素系カビ取り剤(泡ハイターやカビキラーなど)を用意する
- キッチンペーパー+ラップ(おすすめは旭化成サランラップ)を用意する
- 黒カビ部分にキッチンペーパーを貼り付ける(お風呂上がりがオススメ)
└落としたい汚れ部位に合わせて適度な大きさにキッチンペーパーをちぎっておく - 保護メガネ・掃除用手袋・マスク装着(+換気)←忘れずに
- カビ取り泡スプレーをキッチンペーパーの上からたっぷり吹きかける
- 上からサランラップを素早く貼り付ける
- 1時間〜数時間ぐらいは放置する(汚れに応じて)
- サランラップ・キッチンペーパーを外し、シャワーなどを使い流水でしっかり流す
└(できれば)最後に柔らかいブラシで軽く磨く
文字にすると長くなりましたが、いざやってみれば簡単です♪
お風呂場のタイル間、ゴムパッキンの黒カビを擦っても擦っても、どうやっても取れないーーーーっ!
という方はぜひお試し下さい。
合わせて壁や天井などの汚れも綺麗にすればお風呂場はピッカピカに出来ます。
\関連記事(お風呂掃除まとめ)/


ここまでやったのに(もし)黒カビが残る場合は…?
…でも、それでも取れない…なんて場合もたま〜にあります、場合によっては。
しかし、ご安心を!解決策はまだまだあります。
もしこの方法でも、まだカビが取れない場合はこちらも!









色々なカビ取り方法があるので、是非やってみてくださいね!



私もできる気がしてきた!
それでは!