エアコン掃除…
本体内部まで徹底洗浄したければプロにお任せが一番です
…が、日頃から「自分でできる範囲だけでも”パパっと”掃除」しておくと、清潔な状態をより長く保てます。
特に以下に該当したら、すぐやっておくことをおすすめします。
- エアコンから出てくる風が臭い
- エアコン稼働させると埃が舞う気がする
└ 部屋はキレイにしているのに - エアコンをつけるとすぐ喉や鼻の調子が悪くなる
└ くしゃみが出たり鼻がムズムズする

自分で掃除しておくと良いのは以下3ヶ所!
- パネル外側


- フィルター


- 送風口まわり





本体パーツを分解しなくてもこの3ヶ所はカンタンにお掃除できるよ!
(エアコン使用頻度によりますが)毎日使う時期だと、2週間に1度くらい綺麗にしておくのがオススメ
やるメリット
- 無駄な電気代を消費しなくなる
- エアコンの効きが良くなる
- 運転中の風が臭くなりにくい



エアコンをあまり使わなくなる春先 or 秋口の前にやっておくのも効果的です!
エアコン稼働させていない期間も、フィルターに埃・チリが付着したままだとカビ・雑菌は発生しやすいです。
送風ファンが停止していると、内部の気流も留まりやすいからです。



以下↓注意点+必要な道具とお掃除方法です!
用意する道具



まず3つの道具を用意!
- ブラシノズル付き掃除機
- エアコンスキマワイパー or エアコンすきま汚れ落とし
- ウェットティッシュ or 柔らかいクロス or メラミンスポンジ




写真はアース製薬





写真と全く同じモノでなくてもOK♪
マスク+保護メガネもあれば目鼻口への埃をガード
絶対に必須というワケではありませんが、マスク+プラスチックの(ダテ)安全メガネもあると安心です。




エアコン設置位置や汚れ具合によりますが、前面パネルを開けフィルターを外すときに埃が落ちてきたり舞い散ったりすることもあります。
目鼻口への埃をシャットアウトして作業した方が良いと判断できる場合は上記2つも装着して作業すると良いでしょう。


今回、以下↓エアコン実機のお掃除を一例にします(ここを押して表示)
古い機種ですが、広く流通しているタイプの壁掛けエアコン(おそうじ機能無し)ならほぼ同等の仕組み


外観がスリムで圧迫感の少ない機種


機種 | National ルームエアコン CS-256TB-W |
製造年 | 2006年製 |
スペック | ・壁掛け通常タイプ ・おそうじ機能なし ・においま洗浄 |
使用頻度 | 6月〜9月末までほぼ週1で冷房使用 暖房はほぼ使わず |
使用時間 (平均) | 1日3〜4時間から 5〜6時間程度 |
状態 | 使用頻度少ない 購入から15年ほど掃除されていない |
購入時から全く掃除されていないエアコンなので、プロにクリーニングをオーダーするのがイチバンですがフィルターお掃除前後の違いをハッキリ視認できるので挙げました。
使用頻度は少なく運転中の臭いにそこまで不快感はなかったです。
懐かしいナショナルエアコンの“においま洗浄“が良い仕事しているのかもしれません。



ご自宅エアコンが上記と全く異なる構造の場合、説明書やメーカーの推奨方法を確認してから作業してください!
注意点(2つ)



知っておいて欲しい注意点がコチラ
- (お掃除前に)エアコンの電源プラグを抜く
- お掃除後、プラグを挿したら数時間経ってから運転再開する
理由は以下↓
エアコン電源プラグを抜いておいた方が良い理由
電気系統のパーツに直接触れることはしませんが、万が一作業中になんらかの故障があれば、感電・漏電する可能性がゼロとは言い切れません。



家電製品の全てに言えることだね!
お掃除後に再び使うとき、リモコンで”いつもの設定”をするのは簡単なので、気にせずコンセントプラグを抜いておいてください



コンセントプラグが抜けない(手が届かない)場合は、エアコンがある部屋のブレーカーを落としておこう!
コンセントを挿したあとの運転再開 → 数時間待ってからが良い
お掃除後…
一度抜いたコンセントプラグを再び挿した後は、数時間経過してから運転したほうが良いです。



できれば半日(6〜8時間くらい)は使わないようにするのがベスト!
エアコン本体の電源プラグから伝わる電気は、室外機まで繋がっています。
室外機の電流が完全にストップしてから、またプラグを挿し電流が生じてすぐ運転再開すると室外機のコンプレッサーというパーツへの負担が大きくなります。



“コンプレッサー”は例えると室外機の心臓部みたいなもの!



時間をおいてから運転再開 = ウォームアップみたいな感じだね
プロにクリーニングをお願いすれば、お掃除が終わればすぐ試運転をされますが、あれも1〜2年に一度のことなのでトラブルになるケースがほとんどないのです。
なのでエアコンは基本的にいつもは電源プラグは挿しっぱなし、お掃除するときだけ抜いて、運転再開はプラグをもう一度挿してから運転するのは数時間は待つ
そうすると安全かつ故障につながりにくくなります。
エアコン設置位置が高くて届かない場合は?
当然、脚立などを使うことになりますが出来るだけ安定感のある、踏み台などを使うのがベストです。
もし、少し背伸びすれば手が届くぐらいであれば高さよりも安定感を最優先しましょう。
例えばこういうのですね↓


株式会社 小原(こはら)産業
ホームセンターに”ほぼほぼ”あると思います。
エアコンが高所に設置してあり、踏み台や脚立からの転倒・踏み外しで大怪我をする可能性がある場合、完全に割り切って諦めるのも手です。
プロにエアコンクリーニングを頼めば、本体内側の熱交換器(アルミフィン)の高圧洗浄はもちろん、後述するお掃除作業も全てやってくれます。




ステップ0(お掃除前)|フィルター取り外し
フィルターを外すのは特に難しい作業ではなく、本体からすぐ取り外せるタイプがほとんど



付属の説明書通りにやれば難なくできるはず!
エアコン機種によってフィルターの外し方が大きく違う場合があるので以下2タイプを例に挙げます。
例えば上述のナショナルエアコンは、前面パネルを開いて外すタイプ
こうやって↓(ショート動画)
フィルターは左右2つあります
2ついずれも外します。
パネルを開けなくてもフィルター下部を”ニョキッ”と引っ張り出すだけのタイプもあります。
一例:(MITSUBISHI:三菱ルームエアコン MSZ-VS22K-W)


これも両手でパーツ両端をつまむ方が良いです


左側のもう一枚のフィルターも同様



もしフィルターの外し方がこの2タイプと大きく異なる場合、ご自宅エアコンの取扱説明書で必ず確認してください!
無理して外そうとするとパーツ破損などにつながりますのでその点も注意してください。



慎重に♪
└ ステップ3→2→1、ステップ2→1→3の順などでお掃除してもOKです。
筆者自身は、掃除機でフィルター以外の場所の埃も軽く吸い取ってから拭き掃除をするのが好きなので下記ステップにしています。
フィルターを元の位置にセットし直すのは最後におこなって下さい。
ステップ1:掃除機(ブラシノズル)でフィルターに付着した埃を吸う
外したフィルターにこびりついた埃を掃除機で吸って綺麗にしていきます。


上写真はフィルター表側を掃除していますが、さらに裏側もブラシを当てて埃を吸い込んでおきましょう。
このとき使っていた掃除機はこちら↓




ヘッドをブラシノズルに付け替えできる掃除機であれば、他のタイプでも良いです。



まんべんなく埃を取ろう♪



↓フィルターお掃除前とお掃除後!




掃除機(ブラシノズル)だけでほとんどの埃を除去できます。
フィルター汚れが酷い or より綺麗にしたい場合|水洗い+ブラシ磨き
フィルターはプラスチック素材のものがほとんどで、水洗いすることも出来ます。
汚れが酷く、掃除機で吸ってもこびり付きが取れない場合、古歯ブラシなどを使って水洗いすると良いです。
エアコン専用の水洗いブラシもあります。


フィルターを洗った後は水滴を落とし、乾いた布で水気を吸って風通しの良い日陰などにおいて完全に乾かしましょう。
(エアコン機種による)熱交換器表面も掃除機で軽く吸い取る
今回挙げたNationalエアコンは、パネルを開けフィルターを外せば、さらに内側の熱交換器(アルミフィン)も露出する状態になります。
こういうタイプのエアコンは剥き出しになった熱交換器表面の埃だけでも(あくまで軽く)掃除機のブラシノズルを優しくあてて吸い取っておくと良いです。
こんな感じ↓(動画)
このエアコンはパネルも手動で外せて(パネルそのものも)水洗いできます。
近々プロにクリーニングをオーダーされるので
今回はこの程度の掃除に留めました。
※エアコン機種によっては数箇所のネジをドライバーで外さないと前面パネルが取り外せないものもあります。



アルミフィンは繊細なパーツ!
掃除機ノズルを強く押し当てないよう注意して下さい



強い力がかかるとアルミフィンの網目が折れ曲がっちゃうこともあるね
ステップ2:エアコンワイパーで送風口を拭く
上述したエアコンスキマ防カビワイパー(アース製薬)は便利で、これがあると送風口周りを綺麗にするのがとてもカンタンです。
程よくワイパーが”しなって”くれて送風口周りの掃除がラク!
製造販売:アース製薬
使い方もカンタン|組み立て方&使用法
近所のドラッグストアやホームセンターには現時点で(2024年2月現在)店頭に置いていないことも多くネットで買った方が早いです。


もう1つの便利道具|びっくりエアコンすきまの汚れ落とし
もう1つ便利な道具でびっくりエアコンすきまの汚れ落としというものがあります。
コレ↓
ヘッドの繊維部分を水で濡らして使います。
製造販売:株式会社サンコー



エアコンの電気系統に水滴が染み込むといけないので、濡らしてからよく水をきって使おう!



コレを使う場合もあまり力を入れず優しく撫でる感じで!
こちらはホームセンターのコーナンなどで比較的、店頭在庫が確認できることが多いです。
└ もちろん店舗によって在庫有無は変わってきます
手に入れやすく、とても使える便利な道具ですね。


【最終手段】割り箸を使う|ワイパーが送風口にピッタリ沿わない場合
エアコンはメーカーや機種によって、送風口の角度や形状など微妙に異なります。
上記2つのアイテムを使っても、どう足掻いてもワイパーと送風口との間にスキマが生じ、汚れが取れないケースもあります。



かゆいところに手が届かないともどかしい!



そこで!
割り箸にウエットティッシュなどを絡ませて汚れを取ると良いよ!
↓こんな感じにします


ウエットティッシュが外れなければなんでもOK
ワイパーだと不向きな場所もこれでイケる!




もちろん最初にエアコンスキマワイパー or 隙間の汚れ落としを使って大雑把に綺麗にしておいた方がラクです。



↓送風口のお掃除前とお掃除後!
エアコン送風口お掃除前↓




エアコン送風口お掃除後↓




落ちていることがわかります


ステップ3:エアコン本体外側を拭き掃除する
最後はエアコンパネル外側を拭いておきます。
上述したウエットティッシュとかクロスを濡らして固く絞って拭いておけば良いです。



最後に乾いた布で乾拭きもすればさらに良いですね!
メラミンスポンジを濡らして擦る場合、強く力を入れ過ぎず軽くやって下さい。
└ パネル表面に傷がつくのを避けるため
特に目立った汚れがなくパネル表面に埃が付着している程度であれば、埃取りワイパーなどを使ってホコリをササッと取っておくだけでも充分



パーツの細かい部分や隙間も、ブラシノズルを取り付けた掃除機で埃を吸い取ったり、綿棒などを使えば良いですよ!
まとめ
最後に自分で”パパっと”やれるエアコン掃除3ステップまとめます。
用意する道具3つ
- ブラシノズル付き掃除機
- エアコンスキマワイパー(身近なモノで代用可)
- ウェットティッシュ or 柔らかいクロス or メラミンスポンジ
注意点
- コンセントプラグを抜く
- (お掃除後)コンセントを挿したあと、運転再開は数時間経ってから
作業ステップ
汚れが酷い場合、より綺麗にしたい場合は水洗い+ブラシで磨く
できればルーバー+羽も軽くワイパーを当てて汚れを取る
前面パネルが開閉式の場合は、パネル裏側も埃取り+拭き掃除



慣れれば簡単だからエアコンが汚れてきたかな?と感じたらやってみよう!



どうしても手が届かなくて危険な場合、
お掃除が難しい場合は、無理せずプロにお願いしよう!




それでは!