家庭用の食器用洗剤には、
- 弱酸性洗剤
- 中性洗剤
- 弱アルカリ性洗剤
主に、この3つのタイプがあります。
シャンプーやボディソープなどでも『お肌に優しい弱酸性』と言ったキャッチフレーズをテレビCMなどで目にします。
食器用洗剤は、弱酸性だけでなく上述した液性の異なる様々な種類のモノがあります。
なぜ、
- 弱酸性・中性・弱アルカリ性など液性の異なる洗剤が市場で売られているのか?
- 3つはどのように違うのか?
- 用途で使い分けた方が良いのか?
思わず疑問を抱いてしまいますが、ホントのところはどうなのか?何が違うのか?
ズバリお伝えします。
\めちゃくちゃ詳細な内容を知りたい方はコチラ(洗剤と汚れの性質・液性の話)/
洗剤の3つのタイプを知ることで自分に合った食器用洗剤を選べる
私自身、どちらかと言えば乾燥肌で冬場に洗剤を使って毎日食器を洗うと、必ずと言って良いほど手が荒れていました。
(洗剤の性質を知る前は)食器用洗剤なんて、香りが違うくらいで
まぁ実際はほとんど同じようなモノだろう
と思い込んでいました。
ただ、筆者自身、食器用洗剤を長年使っていたものから弱酸性のモノに変えたときなど、
ありゃ?手荒れしにくくなったぞ?
と実感することがありました。
手荒れに酷く悩んでいた頃は、
使う洗剤によって手荒れの度合いも変わってくるんだなぁ…
と感じ、敏感肌であることが、食器用洗剤の性質・液性に目を向けるキッカケでした。
やはり、弱酸性・中性・弱アルカリ性の洗剤それぞれ、異なる性質があります。
乾燥肌・手荒れに負担が少ないのは弱酸性洗剤
まず、「乾燥肌である」とか「手が荒れやすい」という方は、弱酸性の食器用洗剤を選ぶのが良いです。
酸性というと、食べ物で言えば、お酢や梅干しなど、酸っぱい味がするものになります(実際に洗剤の中にお酢の成分が入っているワケではありませんが)。
※肉や魚、卵などは「酸性 or アルカリ性」で言うと酸性の部類になる(もとから油を含んでいる食べ物)。
イメージとしては「手荒れやあかぎれに酸が染みて痛そう…」という感じもしますが、私たちヒト肌の表面は弱酸性です。
油汚れに対しては弱アルカリ性洗剤が最も効果的なのですが、日常の食器洗い程度であれば、弱酸性の洗剤でも充分汚れを落とすことが出来、手肌も乾燥しにくいです。
「ゴム手袋して洗い物すれば良い」
という意見もあるかと思いますが、やはり素手で洗わないと、手の感触で汚れが落ちているか?まだ落ち切っていないか?とても分かりづらいです。
手袋をして洗うのは抵抗があるけど、手も荒れやすい…
という人は、弱酸性の洗剤を使うと良いですね。
油汚れを最も素早く分解しやすいのが弱アルカリ性洗剤
酸性と真逆の性質をもつのがアルカリ性です。
弱アルカリ性の食器用洗剤は、油汚れを分解し易く、汚れを落としやすい性質があります。
ただ、上述しましたが、手肌の油分も分解しやすいので「乾燥肌・手荒れ」になりやすい点がデメリットです。
洗浄力優先!手荒れなどはしないし、あまり気にならない!
と言う方は弱アルカリ性の食器用洗剤を選べば、洗浄力と言う点でメリットがありますね。
食べ物で言うと、野菜果物・大豆製品・海藻類・きのこ類などがアルカリ性に分類されます。
※石鹸に使われるセスキ炭酸ソーダもアルカリ性になる
ここまで来るとなんとなく「弱アルカリ性」が油とは無縁だと分かりますね。
中性洗剤は弱酸性と弱アルカリ性の中間
酸性とアルカリ性の説明をしたので、もうお判りかと思いますが、中性洗剤は、弱酸性と弱アルカリ性洗剤の中間の性質を持ちます。
程よく油や汚れを分解する作用があり、弱アルカリ性ほど手荒れ、乾燥を起こしにくい…という性質になります。
中性…というだけあって、どちらかに偏っていないので、なんとも説明がしづらいのですが、使ってみて洗浄力も手肌への影響も問題ないのでしたら、中性洗剤をメインに使い続けて問題はないという方がほとんどでしょう。
\さらに詳しく|洗剤や汚れの性質の話(基礎知識)/
大雑把であっても、洗剤の特徴、メリットデメリットをなんとなく知っているだけで、選ぶ商品の目星をつけることが出来ると思います。
ご自身に合った洗剤を見つける参考になれば、幸いです。
手荒れがマシになるかどうか?個人差はありますが弱酸性で、比較的ポピュラーな食器用洗剤と言えば…
コレが人気
スポンジを使わず、洗剤に手を触れることなく食器を洗えるスプレー式も一家に1個あると便利です。
\スポンジ要らずのスプレー式中性洗剤はコレ(レビュー)/
たまに手荒れしたときや、カサカサした時に使うハンドクリームは、個人的にロコベースが気に入っています。
\個人的にお気に入りの手荒れケアハンドクリーム/
↑人によって、もしかしたら手肌に合わない等、あるかもしれないので心配な場合は薬局の店員さんに聞いてみたり、パッケージの成分表示や注意書きも読んでから決めると良いでしょう。
ロコベースは大抵のドラッグストアには置いてあります。
市販の洗剤には、ほぼ全て界面活性剤が含まれている
最後に1つ、お伝えしたいのは、弱酸性・中性・アルカリ性洗剤の違いが分かったところで
「弱酸性の洗剤を選べば必ず手荒れなどがマシになるというワケでは無い」
ということです。
市販の洗剤はどのみち界面活性剤という成分が入っています。
界面活性剤は、混じりにくい油と水を混ぜる働きがあります。
→ その働きによって油を浮かせて汚れを落とす。
いくら弱酸性でも、界面活性剤入りの洗剤であれば、手肌の油分は落ちやすいのは事実です。
そもそも食器などの油汚れが落ちないと、洗剤としての意味がないですからね。
結局、もっとも手荒れしにくい洗剤は、究極を言えば界面活性剤を使わない(合成洗剤ではない)もの。ということになります。
上述の豆知識でお伝えしたように、米の研ぎ汁や重曹を使いこなせば食器用合成洗剤なしでも洗えることは洗えちゃいます。
天然成分とか界面活性剤不使用の洗剤、オーガニック石鹸の類などは、高価なものも多いので、もし使ってみたいと思えばネット検索したり、実際に購入してみて、ご自身で色々と試されてみてください。
それがズバリ何か?も教えて欲しいんだけども!
と思われるかもしれませんが、合成洗剤 VS オーガニック洗剤(的なモノ全てひっくるめて)意見が真っ二つにハッキリ割れることが多く、熱い議論になってしまう場合も少なくありません(経験上)。
※ご自身の肌に合うかどうか?だけではなく、環境問題や生分解性などの話にまで及んだりもしますので。
これはもう私自身は
自分が「こうだ!」と思う話を信じて、ご自身の好きなモノを使ってください
としか言えません。
雑だなw
そこは専門分野の学者さんとかじゃないと、
「これは良いモノです!」と言い切れるもんじゃないんだよなぁ汗
人によって使い心地や良し悪しも全然違ってくる
なるほど、これ以上は深くて難しい話になりそうだねぇ。
ちなみに無添加の石鹸や洗剤を作っているところで、有名なメーカーだとシャボン玉せっけんがあります。
こちらは最近(2022年3月)にリニューアルされ、より使いやすくなっています。
シャボン玉シリーズは、洗濯用洗剤や身体を洗うボディーソープやシャンプーなどもたくさん出ていますので無添加に拘る方はチェックしてみると良いです。
※無添加でも全ての方に100%相性が良いとは限りませんので、個々でご判断ください。
今回の内容は、あくまで弱酸性・中性・弱アルカリ性の比較として、当記事の内容を踏まえ、お役立て頂ければ幸いです。
それでは!