反対意見もたくさんあると思いますが、紙パック式の掃除機ってなんだかんだで、ものすごく合理的な掃除機です。
サイクロン式が主流になった今でも(2022年10月現在)、紙パック式掃除機を好んで使っている人、一定数いらっしゃいます。
加えて、一度サイクロン掃除機を買っては見たものの、
「やっぱり紙パック式がいい!」
と言って、サイクロン掃除機から戻る人も意外とたくさんいるんですよね。
今やサイクロン式掃除機が主流だけど、実は紙パック式のほうが好きなんだよね
以前、サイクロン式、ガチ推してなかったっけ?
これは↓あまりの軽さに感動したから良さを伝えたかった!
まぁ人それぞれ好みの掃除機違うもんねぇ、、
でもまだ紙パック式の掃除機って売ってるの?
もちろん!結構あるよ!
パナソニック↓(キャニスター型)
アイリスオーヤマ↓(スティック型コードレス)
マキタ↓(スティック型コードレス)
例として上記3つ挙げましたが、最近登場したHITACHIのかるパックスティックはCMもガンガン流れて認知されてますし、また紙パック式掃除機復活の兆しも出てますね。
筆者も使っています↓もうかなりお気に入りです。
キャニスター型もスティック型も、紙パック式でコスパが良いモノは結構あるんですよね。
ちなみにキャニスター型とは?
従来からある定番の掃除機のことだよ!
キャニスター型掃除機の例↓
あ、皆知ってる定番のタイプか
キャニスター型って言うんだね!
そう、とにかく紙パック式のメリットもかなり大きい!ってことを伝えたいよ
そこまで言うなら、どーぞ!
サイクロン式掃除機が、なぜ主流になったのか?
(念のため書きますが)サイクロン式とか紙パック式というのは掃除機の集じん方法の違いです。
集塵(しゅうじん)…細かい埃やチリなどを集めること
引用:goo辞書-集塵(しゅうじん)の意味
集じん方式の違いは
こちらをタップ or クリック!
※別記事の該当箇所へ飛びます
(新しいタブで開きます)。
サイクロン・紙パックの他にカプセル式というのもあります。
サイクロン式が一気に主流になったのは、ダイソンの影響が大きいです。
てか、ウィキにも載ってるわ
ダイソン(英: Dyson Limited)は、イギリスに本拠を構える電気機器メーカー。サイクロン式掃除機を初めて開発・製造した会社として知られる。〜中略〜
引用:Wikipedia- ダイソン(企業)
創業者のジェームズ・ダイソンは、従来型の紙パック式掃除機が、紙パックが満杯になっていなくても吸引力が落ちてきて交換しなければならないことに気が付き、「フィルターを定期的に交換するか、あるいは、水洗浄することにより、紙パックが不要になる方式」として、デュアルサイクロン方式を発想・開発した。
お、こんなの出してくれると助かる!
できる女だしw
「吸引力の変わらない、ただ1つの掃除機」
というキャッチフレーズのCMは誰もが知るところですよね。
インパクトもありましたし、実際に吸引力の変わらない…というのは嘘ではないです。
サイクロン式掃除機の弱点
でも「吸引力の変わらない」というメリットが実は、ウラを返せばサイクロン式の弱点になってしまっています。
紙パックだと、ゴミを吸えば吸うほど吸引力が落ちます。
つまり吸引力の変わらない掃除機であるためには「紙パックなしの集じんシステム」にする必要があります。
その結果、吸引したゴミ・埃・チリを掃除機本体のダストケース等から人手で掻き出す必要性がどうしても出てきます。
ここまで言えば分かるよね
あー、ゴミ捨てが面倒くさいわ
ダストケースからゴミを掻き出して、フィルターの手入れまで必要なサイクロン式のゴミ捨ては、超面倒くさいのです。
ジェームス・ダイソンさんは偉大ですが、
「紙パックが満タンにならなくても吸引力が落ちて、交換しなければならないことに気いた」
それなのに、ダストケースやフィルターの掃除が超面倒くさい!
と言うことには気付かなかったのか?
なんて思ってしまいますね。
いや、おそらく気づいているんだと思いますが、
「新しい画期的な次世代クリーナーとして、ダイソンを売り出すぞ!」
と考えたら、まぁ普通そんなデメリット自分から語りませんよね。
ダイソンを紹介する通販番組などを見ていて、ダストケースのフタを開け、ワンタッチで”ポン!”と綺麗にゴミが落っこちる映像があるんですが(CMでもあったような?)、
「そんなに上手く一発でゴミ箱に入るワケ無いよねぇ…」
と思うのは結構、多くの人が感じることではないでしょうか?
ダイソンは吸引力は落ちないし、コードレスでどこにでも移動しながら掃除できる素晴らしい掃除機だと言うことは、もちろん説明するまでもありません。
加えて、マーケティング戦略も素晴らしく上手な企業…と言えますね。
サイクロン式:もう1つの弱点
さらにサイクロン式は吸ったゴミを風で回転させて空気と分離させ、クリーンな排気をすることもメリットの1つです。
…が、それも使用環境や使用過程によって変わってきます。
どういうこと?
台所の床とかで掃除機かけてると、水や飲み物がこぼれていたりすることあるよね?
あー、気付かず水滴吸っちゃうことあるわ汗
もちろん紙パック式でも、水滴を吸わせないほうが良いですが、紙パックを交換してしまえばそんなに掃除機にリスクはありません。
吸った液体が、匂いの強いものだったりすると、結局掃除機の排気口からも匂いが排出される結果になったりします。
さらに単なる水を吸い込むだけでも、内部のフィルターなどにカビが発生することあります。
すると、掃除機の排気口(顔に近い場所にある)からカビ臭も発生するようになります。
こうなるともうダストカップやフィルターを完全に水洗いしないと匂いは取れません。
なるほど、メリットとデメリットが表裏一体な感じだね。
さらに、ぶっちゃけて言いますが正直いうと、
「ダイソンって思ったより使いづらいな…」
「大きいゴミはヘッドが弾いて吸いこまないこともあるな」
なんて感じる方も意外と多い…というのが体感としてあります。
(ダイソンの会社やダイソンを使っている方たちに文句を言うつもりは全く無いですが)
加えて、充電アダプタのコードが断線したり、ヘッドの側面に取り付けられているマジックフェルトが外れたりすることがしょっちゅうある。
(外れるとヘッドが思った通りに前に進まず、ゴミをちゃんと吸引してくれない)
※紙パックを買わなくて良い点はメリットですし、現状の最新モデルは使ったことが無いので、正直筆者の感覚が間違っているかもしれません。
ただ、ダイソンでなくても、サイクロン式掃除機は
「何が良いのかさっぱり分からない!」
という方、実際結構いらっしゃいます(自分周辺の人に聞いた程度の範囲ですが)。
ただ客観・中立な視点で言うと、サイクロン式は素晴らしい発明ですし、紙パック式はそもそも予備の紙パックを常備しておく必要があるという点でデメリットです。
なので、結局好みの問題ではあることは強調しておきます。
強調感が薄いなw
そこは拾わんでいい汗
紙パック式掃除機のメリット
ではサイクロン式と比べた、紙パック式のメリットと言える部分を挙げてみます。
サイクロン式が主流の今だからこそ、
紙パックの有難さも再認識しておこう!
紙パック式|メリット1:ゴミ捨てがラクすぎる!
上述したサイクロン式最大のデメリットがゴミ捨てです。
対する紙パック式は当然ゴミ捨てがシンプルでラクチンですよね。
埃やゴミが満タンに貯まれば、紙パックごとゴミ箱へ捨てるだけです。
…で、掃除機と言えばこれが当たり前だったんですよね。
それが、サイクロン式が主流になってから振り返って考えると
「紙パック式って、こんなにゴミ捨てがラクだったのか!」
と強く再認識するんですよね。
紙パック式|メリット2:埃が飛び散らない
先ほどの話とつながりますが、サイクロン式のダストケースがゴミでいっぱいになって、ゴミ箱へ捨てる際、微細な埃・粉が飛び散りやすいということがあります。
ハウスダストに敏感な方だとくしゃみが出たり、鼻がムズムズしたり咳き込んだりすることもあります。
しかし紙パックならこんなことはありません。
ハウスダストに敏感な方からすると、自分の気管を守るという意味でも紙パック式の方が安全ですね。
マスクをしていたって、飛び散った埃は目に見えないので、気付かず放置すれば、いずれ吸い込んでしまうことになります。
紙パック式はとても合理的な集塵方法だったのです。
紙パック式|メリット3:掃除機を掃除しなくていい
サイクロン式などは、結果的にダストケースやダストカップをまた掃除しなければならない…
そんな、なんとも言えない矛盾というか、ジレンマを抱えた代物なのです。
ゴミ捨てだけでなく、定期的にフィルターなども掃除が必要…
「一体、なんのための掃除機なんだ?」
なんて疑問を抱えながら、それでも自分を納得させ
「せっかく高いお金を出して買った便利な掃除機なんだから有効活用しなきゃ!」
と言い聞かせながら使い続ける…なんて状態になることもあります。
当ブログでも、ダスキンのレンタルロボット掃除機をまさに”掃除”するやり方を説明したりしてますし(なんだかんだでこの掃除機もお気に入りなんですよねぇ)。
簡単!なんてタイトルにつけてますが、掃除機の掃除なんて本当はやらなくて良いのがイチバンです
ちょっと苦しい立場なんじゃないの笑
「吸引力の変わらないただ1つの紙パック掃除機!」とかあれば理想だけどね汗
でも「紙パック」をつけるとキャッチコピーとして、途端にダサくなるな笑
本当にこれは考え方1つの問題で、気にならないなら全く問題はないんですけどね。
まぁ「掃除機を掃除する」という状態に”悩ましいなぁ”と感じる人は、一定数いらっしゃいます。
実は、家電量販店さんなんかに行くと、ほとんどがサイクロンやカプセル式しか無いと思いがちです。
もし「紙パック式に戻しちゃおっかな。」
と思えば、値段も安いので割り切ってサイクロン式から変えてみるのもアリです。
(サイクロン掃除機も自宅に予備として残しておきながらがオススメです。)
下取りしてくれるかもしれませんが、サイクロン式には吸引力という強力なメリットがありますので、両方自宅にあって特にデメリットもないですし。
場所を取るしどうしても使わなくなったら、そちらを処分するなりすれば良いだけですからね。
紙パック式も捨てたモンじゃないって分かったでしょ!
紙パック様さまに思えてきた!
当たり前に存在してくれていたことが、有難い存在だったんだね。
昔も今も、家電メーカーさんの高度な研究開発の賜物だよ!
掃除機の歴史にもドラマがあるな
興味持ち出すと止まらないし、奥が深くて面白いよ
今回はここまでです、最後までご覧いただき有難うございました。
それでは!