「身体に良い食べ物を!」
と思ったら、できるだけ野菜やフルーツを積極的に摂ろうと、誰しも少なからず思います。
ただ、ちょっと心配になるのが…
・食材表皮のテカリ・ヌメりは洗い落とすべきか?
・無農薬ではない食材は、よく洗って食べるべきなのか?
という点。
で、そんな“生(なま)食材”の不安を軽減してくれるのが
「野菜洗い洗剤」
の存在。
王道というか、多くの人が使っているであろう、定番中の定番に「SCS(エスシーエス)」という食材専用の洗剤があります。
こちら↓
今まで水洗いオンリーだった方は、
「こんなのあるんだ!」
と、初めて知る方も多いかもしれませんね。
ちなみにSCSは洗浄”溶液(ようえき)”になります。
※パウダーとかジェル状等ではありません。
野菜や果物 ただ水で洗うだけではダメなのか?
スーパーなどに流通している食材は、普通に水洗いだけで食べて”問題はない”と筆者個人的には考えています。
一般的にもそうですよね。
ただ、筆者自身は、りんごや人参などを「皮ごと」ジューサーにかけた、生搾りジュースを朝っぱらからゴクゴク飲むのが大好きなこともあり、野菜洗い洗剤に目をつけた、という経緯があります。
オーガニック食材や無農薬野菜は当然、値段も張りますし、どこでもすぐ手軽に手に入るワケでもありません。
※「無農薬」と「オーガニック」の定義は、少し違いますが、話が逸れてしまいますので、当サイトで詳しく述べることは控えますm(__)m
で、スーパーで普通に売っている野菜や果物の表面や皮には、農薬がついているものがあります。
(もちろん身体に害が無いように、厳しく検査はされています)
さらに農薬を添付しやすくするために「展着剤(てんちゃくざい)」というものも(食材によって)添付されていることがあります。
展着剤(てんちゃくざい)とは、農薬や緑化資材や除草剤を散布する際、散布対象への付着を容易にするため、媒介的に用いられる薬剤のこと。農薬の場合、植物や害虫に付着を促すとともに水和剤(水に溶けない農薬を微粒子にしたもの)を水に均一に混じりやすくするために用いられる。
引用:Wikipedia
それら全てが、水道水で簡単に流れ落ちてくれれば良いのですが、SCSのような専用洗剤を使った方が、より余分な汚れや農薬を取り除きやすいのです。
「農薬は食材の内側まで浸透してるのでは?」
なんてツッコミも来そうですが「表皮だけでもキレイにしないよりは良い」と思って筆者は使っています。
何にしても“生(なま)で皮ごと”使ってジュースで飲むのが習慣なので汗
筆者はおそらく、かなり健康オタクの部類に入ると思います。
「そんな話信用できない、水洗いで充分!」
「農家の人も、水洗いだけで安全だって言ってたよ!」
という人はもちろん、それで良いと思います。
使って損はなし|野菜洗い洗剤のメリット
“野菜や果物を洗剤で洗う”というと、違和感を感じてしまう人もいると思います。
ただ、SCSのような食材洗い専用のものは「界面活性剤入りの食器用洗剤」とは、成分が全く違いますので安心できます。
↓主成分
見慣れないかもしれませんが、貝殻焼成カルシウム(食品添加物製剤)という成分が主に使われています。
筆者は洗剤・薬剤の専門家ではないので、とてもシンプルに説明しますが、貝殻を1000℃以上の高温で加熱し、水と反応させたもの…
こんな成分になります。
で、この働きによって、野菜・果物の表面についている農薬、雑菌、食材を腐食させる原因になる汚れ等、取り除くことができるんですね。
もちろん、どんな方法を使っても100%完璧に農薬が落とせる訳ではないと思いますが、少しでも除去したい人にとってはメリットになります。
食材の除菌・洗浄溶液SCSの使い方
では、SCSの使い方。
本当に簡単です。
●ステップ1:食材を入れる容器を用意する
まず、洗いたい食材をキッチン桶やボウルに入れます。
食材が余裕で入るぐらい、少し大きめのモノが良いでしょう。
まぁ必ずしもキッチン専用桶じゃなくても、普通にご家庭にあるボウル皿でも、お鍋でもなんでも良いです。
●ステップ2:食材が完全に浸かる水位まで水を注ぐ
次は食材を入れた容器にタップリ水を入れましょう。
↓りんご、人参を洗ってみました。
りんごなどは浮いてしまいますが、気にしなくてOKです。
「皮を剥けばいいんでないの?」
と思われるかもしれませんが、上述した通り、りんごや人参をジューサーで皮ごと絞って飲むのが大好きで、ので、今回「りんご+人参」を洗う写真を使いました。
余談ですが、りんご+人参のミックス”生絞り”ジュースはめちゃくちゃ美味しいですよ。
【豆知識】
リンゴ皮表の油みたいなヌルヌル・テカリ自体は、後でワックスを添付したりしている訳ではなく、りんごそのものから出ている成分。
皮からロウ物質という成分が分泌され、水分を逃さないようにしたり、皮表面を守るために出ています(特にジョナゴールドやサン津軽など)。
●ステップ3:SCS溶液を軽量する
SCSはフタと一緒に小さな軽量カップがついていて、とても便利です。
↓このように入れます。
●ステップ4:原液を容器に入れて混ぜる
軽量カップに入れた原液を容器に入れて軽く混ぜます。
手でそのまま混ぜても良いし、箸や棒で混ぜても、どちらでも良いです。
※混ぜた後は、手だろうが箸だろうが、一応水で流しときましょう。
●ステップ5:待つ(or りんごなどは食材を転がす)
あとは15分くらい待つだけです。
※水に弱い葉物野菜(ほうれん草とか)は、5分くらい待ちます。
水面に浮いてきてしまうリンゴなどは待っている間に2、3回、くるくるっと転がして、全面に水がつくようにします。
↓15分くらい経ったところ
上写真のように、りんごや人参は、色が強く濁ったりすることは少ないですね。
ミニトマトなどを漬けてみると、水が少し黄色っぽくなっていることがあり、ビックリします(それが農薬なのか?単なる汚れか?溶液と反応して滲み出てくる成分なのか?詳しくは筆者には分かりません)。
野菜・果物皮の色素までごっそり落ちてしまうワケではないので、安心できます。
●ステップ6:水ですすぐ
あとは容器の水を捨て、念のため食材を流水ですすぐだけですね。
↓洗った後のりんご
こうして洗っておくだけで、少しでも安心して生食材の恵みを頂けると思うと、野菜洗い洗剤は、やはり頼もしい存在です。
皮ごと素材を使いたい場合はもちろん、
「安く済ませたいけど、出来るだけ農薬も摂りたくない!」
という方にもうってつけ。
ご家庭キッチンに1本、安心を備えておいて損はないです。