油汚れは、お家の中のいたるところで発生しやすい身近なものです。
キッチン、電子レンジ、グリル、フローリングの皮脂汚れなど…
でも、適した洗剤&お掃除方法さえ知っておけば、油汚れも怖く無くなります。
油汚れの落とし方 & 洗剤の使い分けをザザッと紹介します!
そういやウェットティッシュだけで済ませたりしてしまうな〜
(レンジの中なんて、もう見なかったことにしてるし汗)
油汚れの『場所&度合い』で使う洗剤を決める!
油汚れは、日常的な食器洗いから、魚焼き機などの頑固汚れまで様々です。
汚れを落としたい場所&汚れの度合いによって、適した洗剤・お掃除方法は変わってきます。
ちょっとしたコツを押さえれば、今まで苦労していたベットリ油汚れも効率的に落とせるよ!
おせーておせーて
ちゃんと言わんかw
●食器(お皿など)についた油汚れ → 手荒れしにくく使いやすいモノを
おそらく、
「食器洗い洗剤はコレ使ってる!」
と、あなたご自身(or ご一家)で、既に決まっていると思います。
筆者個人的な意見にもなりますが、ご自身の手や皮膚にトラブルが起こりにくい洗剤を選ばれているなら、それは最もあなたに適した良い洗剤といえます。
昨今、スーパーなどで購入できる食器用洗剤であれば、
「汚れが落ちない(落ちにくい)!」
なんてことは”ほぼ”有り得ないからです(商品によって若干の違いはあります)。
基本的には中性洗剤 or 弱アルカリ性の、合成洗剤(界面活性剤入りの商品)であれば、もう
「食器洗いは、自分が好きな洗剤を使う」
というのでベストだと思います。
毎回ゴム手袋をはめて食器洗いをしたり、食洗機にお任せ!
という場合は別ですが、やはり…
- 食器の汚れがちゃんと落ちたか?
- 洗った後、洗剤をしっかり濯げた(すすげた)のか?
素手の感覚ほど頼りになるものはありません。
だから、いつも使うものとして手荒れしにくいか?使いやすいか?という点で決めるのがイチバンです。
↓私自身は普通にコレ使ってます。
手荒れが特に心配なら → 手に優しい or 手で触れる必要の無い洗剤を!
ちょっとした油汚れや洗いモノで、どうしても洗剤に触れず洗いたいときは、キュキュットクリア泡スプレーみたいなものを使うのもオススメです。
スポンジで泡だてて使う液体洗剤だけでなく、このようなスプレー噴射式の洗剤も用意しておけば、大抵困ることはなく食器洗い出来ます。
比較的、手肌に優しい弱酸性の食器洗い洗剤ではコレが人気。
※旭化成のフロッシュ:環境先進国のドイツ生まれで手にも優しい
弱アルカリ性洗剤や中性洗剤で何を試しても手荒れしていたのにフロッシュに変えたら手荒れしなくなった!
という方もたくさんいらっしゃるようです(個人差はあります)。
香料、着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤を使用していない無添加洗剤であればばシャボン玉せっけんも人気です。
※お皿やグラスなど普段の食器洗いであればこういった洗剤で充分落とせる。
※油汚れをすぐに浮かせて落とす力は弱アルカリ性洗剤・中性の合成洗剤に軍配が上がります。
●電子レンジ・ガスコンロ周りなどの油汚れ
食器洗いほど簡単には済まないのが電子レンジやガスコンロ周りなどにこびり付いた油汚れです。
電子レンジ内部に関しては、水道水で”ジャーッ”とすすぐことも出来ないし、食器用洗剤のみ使ってスポンジで泡だててゴシゴシするのも適していません。
レンジ内の汚れ落としに食器用洗剤をブクブク泡だてて使うのは
ちょっと無理ある気がするわ。。
調理家電だし水で濯げないから、合成洗剤使うのも抵抗あるよね
でも油汚れが凄くこびりついちゃうんだよなぁ。。
コンロ周りや五徳も、火で高音になる場所ということもあり、焦げ付き油やこびりつきが発生しやすいです。
となると、ただ洗剤を含ませたスポンジで擦ったり、お湯に漬けるだけでは綺麗に落とすのは困難…
そこで活躍するのは重曹(じゅうそう)やセスキ炭酸ソーダです。
ほー、そんなのがあるの?
重曹やセスキ炭酸ソーダは、スーパー、ドラッグストア、100円ショップダイソーなどで売っています。
↓みんなお馴染み、重曹(じゅうそう)
重曹は、ほとんどが粉末状で売られています。
結果、身体に入っても害はなくお菓子やパンを膨らませるのにも使われます。
(加熱すると炭酸ガスが発生 → クッキーなどのお菓子を膨らませる。
それ故、粉末状のまま汚れ部位に振り掛けたり、水や他の洗剤などと混ぜたりと、もう変幻自在にアレンジが効くのが重曹の最大の利点。
それは便利だ!
食材を扱うキッチン・コンロ周りにも、重曹はもってこいだよ
セスキ炭酸ソーダもダイソーなんかで手軽に買えるよ!
↓お掃除好きの必需品・セスキ炭酸ソーダ
重曹やセスキ炭酸ソーダは、油と逆のアルカリ性質なのだ!
重曹・セスキ炭酸ソーダ、いずれもアルカリ性の性質を持っており、酸性の油汚れを分解してくれます。
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりアルカリ性がさらに強く、洗浄力も強いです。
(口には入れたりはしないようにしましょう。)
\酸性・中性・アルカリ性洗剤の性質など、詳しい話/
【軽度汚れに対して】重曹の使い方その1 → 液体状にして使う
じゃあ、実際にどんな汚れに対してどう使うか?
まずは重曹の使い方から!
電子レンジの内部にも、コンロ周りや五徳にも、このやり方で問題無いです。
まだ付着してから日の浅い軽度の汚れであれば、重曹スプレーを吹きかけ5分〜10分ほど放置します。
すると固まった油が分解され、落ちやすくなります。
そして、布やキッチンペーパー、場所によってはスポンジ等で丁寧に拭き取ります。
重曹が残ったままだと白くなるので、オススメは布かスポンジに水を含ませて拭き取ることです。
電子レンジ内の底や、コンロ周りなど、水滴が残ったままではマズイ部分は、乾いた布で乾拭きするか、キッチンペーパー等で水気をしっかり取っておきます。
なるほど、これは簡単に出来そう!
スプレーボトルもスーパーや100均にたくさん売ってるから好きなのを使おう!
これだけで(軽度の油汚れであれば)水拭きやアルコールウェットティッシュで拭くより、ラクにしっかり落ちるはずです。
【重度の汚れに対して】重曹の使い方その2 → ペースト状にして使う
重曹は水を少しだけ混ぜるとクレンザーのような研磨効果も併せ持ったペースト状にすることが出来ます。
水との割合はあくまで参考程度だと思って下さい。
ボウルなどに重曹粉末を適量入れ、掻き混ぜながら丁度良い塩梅(あんばい)まで水を入れていけばOKです。
もちろん、水の割合をより少なくして、しっかりかき混ぜた方が油汚れに対する分解力は高くなります(重曹の濃度が濃いため)。
これもスプレーして使うのと同様に、電子レンジやコンロ周りの頑固汚れにペーストを添付、5分〜10分後にしっかり拭き取る。
という工程が基本です。
拭き取るときはサランラップで拭き取るとさらにラクにピカピカにすることが出来ます。
┗四角いスポンジなどをサランラップで覆って拭き取るとやりやすい
(その後、水吹きして重曹ペーストもしっかり拭き取れば完璧)
ただ、ペースト状にすると重曹粉末のザラザラした研磨効果もあるため、漆器やアルミ、プラスチック、大理石などには使わない方が賢明です。
【応用】重曹の使い方その3 → ラップで覆う
重曹の使い方その1・2いずれを試して汚れが残る場合、さらに応用を効かせたやり方を試しましょう。
ラップで覆えば重曹ペーストがさらに汚れに浸透し、より強力です。
【軽度汚れに対して】セスキ炭酸ソーダの使い方その1 → 液体状にして使う
次はセスキ炭酸ソーダの使い方ですが、ほぼ重曹と同じです。
ただ重曹よりアルカリ性質が約10倍強いのがセスキです。
トースターの焦げ付きや五徳(ごとく)、ガス台の掃除に持ってこいです!
セスキ炭酸ソーダ、なんか美味しそう
炭酸飲料みたいなイメージの名前だけど、飲料では無いのだ
口に入れてはダメ!掃除に使おう
※焦げ付きに対しては研磨剤の役割も果たす重曹の方が有効な場合もあります。
↓水と混ぜる割合だけ重曹とは違います。
【重度の汚れに対して】セスキ炭酸ソーダ使い方その2 → ペースト状にして使う
【応用】セスキ炭酸ソーダの使い方その3 → ラップで覆う
水との割合は、正直好きなようにアレンジしても良いので、特に厳密な決まりはないです。
また、重曹と違い、セスキ炭酸ソーダは素手で触れないように扱って下さい。
(家事用手袋などをしてからペーストを作る、などで手を守って下さい)
●床(フローリング)・家具などの油汚れの場合
床も油汚れが大変付着しやすいです。
調理油が飛び散ったり、蒸発した見えない油が床に少しずつ付いていったりもします。
床やキッチンに配置している家具などを手で触って、あからさまに”ベトッ”としたりしていれば、やはりすぐに”キュキュッ”となるまで清潔な状態にして置いた方が良いです。
寝転んだり運動した後、私たちの汗に含まれる皮脂も水拭きでは取れないこともあります。
そんなときに活躍するのが、弱アルカリ性の洗剤や、クレンザーです。
クレンザーって実際どんなものなの?
簡単に言うと、アルカリ性洗剤に研磨剤を混ぜたものだよ!
なるほど!研磨剤で汚れを落としやすくするんだね
クリームクレンザーのジフはレモンの香りがするものが人気。
クレンザーの使い方
クレンザーは、粉末のものを使っても良いですが、クリーミーなペースト状で売られているジフなどを使うと、より手っ取り早くお掃除出来ます。
そのまま汚れている部位に研磨剤を含んだクリーミーなペーストを垂らして、あとはスポンジ(もしくはラップ)で擦るだけです。
簡単だね!
ちなみにIHコンロやガスコンロ周りもこのやり方でプレート表面の油汚れは簡単に取れます。
※クレンザーは、漆器や大理石、アルミ素材、プラスチック類の表面に使うときは傷がつく可能性がありますのでやめておいた方が良いです。
ただ、床や家具の傷ついた場所の汚れに対しては、クレンザーを使うと効果的な場合があります。
微細な研磨剤が傷の隙間に入り込み、床や家具の傷に染み込んだ油汚れを分解してくれます。
このときも傷周りの綺麗な面に対しては、クレンザーで擦りすぎないよう注意しながら作業するのがコツです。
矛盾しているようですが、木材やプラスチックの傷に入り込だ油汚れや色素沈着を、研磨剤が取り除いてくれるワケです。
これはちょっとしたコツがいるね!
クレンザーを傷口に垂らして、数分たったら優しく擦り取るのがコツだよ。
液体洗剤を使って床や家具の拭き掃除をする場合の使い方
洗剤を使う場合は、濡らして軽く絞った布に台所用洗剤を含ませて拭き掃除をします。
もちろん、洗剤を含ませた布で拭いた後は、水拭きして洗剤を拭き取ります。
このとき、念のため使う洗剤の注意事項は目を通しておいた方が良いです。
拭く場所や素材によっては、変色してしまったり、素材が劣化しやすいものもあります。
ダイソーとコンビニ(or スーパー)で全部揃う
今回、紹介したお掃除道具ですが、重曹とセスキ炭酸ソーダに関しては100円ショップダイソーで全て揃います。
しかも、ダイソーだと粉末状のものだけでなく既にアルカリ電解水に溶かしたスプレーボトルまで売っています。
↓セスキ炭酸ソーダを水に溶かしたスプレー式!(例)
これの重曹バージョンも売っていますし、アルカリ性の汚れに効果を発揮するクエン酸も粉末とスプレーボトル式、いずれも店頭に置いてあります。
↓超便利な3種の神器ですよ
※ちなみにフロッシュまでダイソーで売っているのを見たことあります。
(店舗や時期によっては無いときもありますが)
ダイソー恐るべし!
台所用洗剤やクレンザー(ジフ)などはもうスーパーには必ずと言って良いほど置いてありますし、コンビニ店頭にも、高確率で置いてあるはずです。
手軽に買える、油汚れ撃退アイテムを入手して、ぜひお家のベットリ油汚れをピッカピカにしてみて下さいね。
それでは!
\カリカリザラザラの水アカをスッキリ落とす方法はコチラ/